船舶代理店 Shipping Agency
業務案内
弊社は1990年の創業以来、石垣港を拠点に、那覇港および与那国・西表島等、周辺離島の不開港に至る広い範囲で、安心安全且つ細かいサービスをモットーに船舶代理店業務を営んでまいりました。
25年間の経験を活かし、これからも船舶が安全に入出港できるよう入港前の船長と連絡を密に取り、 各港におけるCIQ(税関・入管・検疫)の手続・水先案内人の手配・岸壁使用予約・船員交代・船用品補給・クリアランス等の業務をスムーズに行って参ります。
輸出売船サポート業務
石垣港は、アジア諸国へ輸出される中古船が補給や物資調達を行うことができる日本最南端の港であることから、多く輸出売船が入港します。 弊社は、創業以来タグボートや漁船フェリー、貨物船など様々な輸出売船へ給油・水、物資補給、船員の休養手配など様々サービスを行っております。
PORT CLEARANCE(出港届)取得サポート業務
石垣港は、中国本土と台湾の港から近い港であることから、数多くの中国-台湾の貿易船が第三国の経由地として入港しております。 ピーク時には、一日に数十件を超す貿易船が石垣港に入港しておりました。弊社はこれまで数千件を超すPORT CLEARANCE取得サポート業務を行った実績があります。
石垣港の入港情報
石垣港は沖縄本島の南西140km以西にひろがる八重山群島(有人島11島、無人島20島)の東端、石垣島に位置しています。
古くから、沖縄本島、日本本土、及び台湾等諸外国と八重山群島との間の物、人の交流拠点として発展してきています。 最近では本土、沖縄、台湾間の外航定期フェリ-及び内航貨客船が就航しているほか、八重山の美しい自然を利用した外航クル-ズ客船の定期寄港も実現し、 石垣港経由する台湾と中国間貿易船の寄港も年々増加し石垣港の利用価値が高まってきています。
石垣港アクセス情報
- 石垣港概要
- 気象
- 台風
- 錨泊禁止区域
- 検疫錨地
- 危険海域
石垣港は北西方へ開口し、南側は島の南端から半月形に竹富島まで延びるさんご礁に囲まれている為、南側からは小型船しか入港できません。 港内は北西部を除き、各方向から幅広くリーフが張り出し、かつ中央部付近にも浅水の分立さんご礁が散在している為、錨泊に適する区域は制限されています。
10月~翌年3月頃までは北北東~北東の季節風が連吹し、中でも1~3月は、低気圧が東シナ海に発生して東進する為、風の急変が起こりやすく注意が必要です。
台風時期は6月頃から11月頃までで、最も7月に多く来襲し、来襲時は比較的長期間停滞する傾向があります。 台風避難に適した湾等は石垣地区にはありません。特に、名蔵湾は風向きによっては大変危険です。また、石垣港入口付近や検疫錨地での台風避難も出来ません。
下図の赤線で囲まれた区域は海底に電気、電話の海底ケーブル、海底送水管が敷設されているので錨泊できません。 過去6回ほどこの禁止区域において、錨泊船の錨により海底ケーブルが切断されています。この内、損害賠償訴訟が起こされ船主側が和解金4,500万円を支払った事例もあります。
N.24-20.2 E.124-05.9 | N.24-20.2 E.124-05.9 |
N.24-22.0 E.124.-06.3 | N.24-21.4 E.124-05.2 |
N.24-22.6 E124-02.5 | N.24-23.4 E123-59.2 |
N.24-22.5 E.123-58.7 |

検疫錨地は航路の中央にあり非常に狭く、4隻が限度です。5隻目以降の船舶は、名蔵湾を利用するか沖待ちしてください。
沖縄県内の海岸はサンゴ礁が発達し浅瀬が点在、さらに石垣港入口にある名蔵湾の奥にも同様の浅瀬が点在し非常に危険です。自船の位置確認と厳重な見張りを行い湾奥へ進入しないように注意して下さい。
石垣港/入港時の遵守事項
- 海図等の備え付け
- 船位の確認・見張りの励行
- 事前の水路調査
- 浮漁礁に注意
- その他
日本国海図W1206号・W1285号・W1286号(世界測地系)を持たない船舶は、代理店を通じて早急に正式海図を入手すること。
クリアランス船による事故は過去10年間に20件発生しており、その内15件は乗揚げ事故です。特に検疫錨地付近はリーフからなる浅瀬が多くあるので十分に注意すること。
航行計画の策定に当たっては、事前に海図、水路図誌等を十分に調査し、航行する海域の状況を把握しておくこと。
石垣島沿海には多数の浮漁礁があります。見張りを十分に行い乗り切り事故に注意すること。
夜間、視界制限時の航行を避けること。
十分な金額の船主責任保険(PI保険)に加入しておくこと。
万一、事故が発生した場合は、直ちに船主の責任において油防除措置、船体撤去等を行うこと。